「国内農業生産の動向」
「農業総産出額と生産農業所得」「米 生産と消費の動向」「野菜 生産と消費の動向」
2016年度の日本農業検定1級の【問7】では農業総産出額について問われた。どのようなジャンルが産出額の日本ランキングにはいっているか抑える必要がある。また、【問8】では米の生産と消費の動向について問われた。【問9】では野菜の生産と消費の動向について問われている。
【問7】に出てくる農業総産出額って何?となると何を聞かれているのかわからなくなるので意味をしっかり押さえよう。
農業総産出額:農業生産活動による最終生産物の総産出額であり、農産物の品目別生産量から、二重計上を避けるために、種子、飼料等の中間生産物を控除した数量に、当該品目別農家庭先価格を乗じて得た額を合計したものである。(農林水産省HP)
【問8】~【問12】については、米、野菜、果実、花き、畜産とそれぞれの日本の動向について問われている。今回の内容では「米」「野菜」に触れていく。
2016年度本試験問題より
【問7】日本の農業産出額についての説明で、間違っているのは次のうちのどれですか。
- 日本の農業産出額は、減少傾向が続き、2001年以降は8兆円台で推移している。
- 品目別の産出額は、1位畜産、2位米、3位野菜である(2014年)。
- 畜産の産出額は、1位鶏、2位乳用牛、3位豚、4位肉用牛である。(2014年)
- 農業算出額は、1位北海道、2位茨城県、3位鹿児島県である。(2014年)
【解答】2
【問8】主食用米の消費低迷のなかで水田の有効活用(本作化)を図る課題の説明で、正しいものは次のうちどれですか。
- 新規需要米として飼料用の生産が重視され、単収の向上へ直接支払い交付金の定額払いが導入されている。
- 追加需要米として加工用米の生産が重視され、単収の向上へ直接払い交付金の数量払いが導入されている。
- 新規需要米として飼料用米の生産が重視され、単収の向上へ直接払い交付金の数量払いが導入されている。
- 追加需要米として備蓄米の生産が重視され、単収の向上へ直接支払い交付金の定額払いが導入されている。
【解答】3
【問9】野菜の生産と消費の動向の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
- 野菜の生産量は、2000年以降は減少傾向にあったが、近年横ばいで推移している。
- 輸入野菜は、安全性への懸念から一時減少したが、加工・業務用を中心に回復基調にある。
- 野菜の加工・業務用需要は食の外食化・簡便化を背景に国内需要の6割までに拡大している。
- 野菜の世代別摂取量は、すべての世代で目標量以下であり、10年前より摂取量も減少している。
【解答】4
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
- 農林水産統計・平成27年度によると農業産出額上位5都道府県は1位北海道、2位茨城県、3位千葉県、4位鹿児島県、5位宮崎県である。
→× 1位北海道11,852億円、2位茨城県4,549億円、3位鹿児島県4,435億円、4位千葉県4,405億円、5位宮崎県3,424億円。
※公式テキストでは平成26年度の表が掲載されているが、上記問は平成27年度の数値である。順位は平成26年度と平成27年度とで変わりはない。
- 畜産の産出額は、1位鶏、2位乳用牛、3位豚、4位肉用牛である。(2015年)。
→× 1位鶏9,049億円、2位乳用牛6,214億円、3位肉用牛6,886億円、4位豚6,214億円。2014年度から、肉用牛と豚の産出額が変わっていることに注意。
国内農業生産の動向分野については、全部で6問出題されている。公式テキストP20からP25までで6問なので重要な分野といえそうです。