「国内農業生産の動向」
「果実 生産と消費の動向」「花き 生産と需要の動向」「畜産 飼育動向と生産基盤の課題」
2016年度の日本農業検定1級の【問10】では果実の生産と消費の動向について問われた。どのようなジャンルが生産量の日本ランキングにはいっているか、栽培面積の推移等を抑える必要がある。また、【問11】では花きの生産とと需要の動向について問われた。【問12】では畜産の飼育動向と生産基盤の課題について問われている。
2016年度本試験問題より
【問10】果実の生産と消費の動向の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
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果実の生産量は近年横ばいで推移しているが、栽培面積は1975(昭和50)年の約43万haのピーク時から、2012(平成24)年には24万haへと6割以下に減少している。
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品目別産出額では、2012(平成24)年、1位温州ミカン、2位リンゴ、3位ブドウ、4位日本ナシである。
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果実の自給率は、1985(昭和60)年には80%近くあったが、1992(平成4)年にすべての果実・果汁が自由化され、2012(平成24)年には38%に低下している。
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果実全体の需要量は1975(昭和50)年以降伸びており、生鮮果実の消費増加に加え、輸入品を中心に果汁などの加工品の消費が増加している。
【解答】4
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【問11】花きの生産動向の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
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栽培面積や出荷量は、切り花の輸入増加、栽培農家の減少などを背景に近年減少傾向で推移している。
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花きの国内供給のうち、国内生産(金額ベース)は約7割、輸入品は約3割となっている。
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生産者の年齢構成では、45歳未満の若い農業者の割合が稲作と比較して約2倍と多く、若い世代の活躍が目立つ分野である。
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花きの主要産地は、愛知県、千葉県、福岡県、静岡県などである。
【解答】2
【問12】日本の畜産の飼養動向と生産基盤の課題の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
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主要蓄種のうち、近年、飼養戸数・頭数など生産規模の縮小が目立つのは酪農である。
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日本の酪農は、乳量よりも乳脂肪率の向上を求めて多頭化路線を突き進んできた。
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家畜の飼料は、大別して牛などに給与する粗飼料や、豚や鶏に利用される濃厚飼料がある。
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日本の畜産では、濃厚飼料の9割近くを輸入に依存しており、自給飼料の拡大が課題である。
【解答】2
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
- 若年層ほど生鮮果実を選ぶ傾向にある。
→× ジュースなどの果実加工品を選ぶ傾向にある。
- 花きの県別産出額(2014年)の順位は、1位愛知県、2位千葉県、3位福岡県、4位茨城県、5位静岡県の順である。
→× 1位愛知県557億円、2位千葉県193億円、3位福岡県181億円、4位静岡県175億円、5位埼玉県165億円である。
- 高泌乳牛とは年間泌乳量が1万kgを超える牛のことであり、近年は2万kgを超える牛も少数ではあるが存在する。
→○
国内農業生産の動向分野については、全部で6問出題されている。公式テキストP20からP25までで6問なので重要な分野といえそうです。