2016年度 農検3級【7】~【10】

「栽培分野」

「肥料」「病害虫と防除」

2016年度の日本農業検定3級の【問7】~【問10】では栽培分野の「肥料」「病害虫と防除」について問われた。問題の考察については、随時更新をしていこうと考えています。

 

2016年度本試験問題より

【問7】光合成を盛んにし、欠乏すると葉の周囲が黄色になるのは、次の肥料成分のうちどれですか。

  1. チッ素(N)
  2. リン酸(P)
  3. カリ(K)

【解答】3

選択肢1については、欠乏すると葉は黄褐色になり、生育が急に衰える。
選択肢2については、欠乏すると下葉から赤紫色を帯びて、生育がおとろえる。

 

【問8】無機質および有機質肥料の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

  1. 無機質肥料は、無機物から科学的に合成した成分を元にした肥料で化学肥料ともいう。
  2. 無機質肥料はの中には硫安、尿素、堆肥などが含まれる。
  3. 有機質肥料は植物や動物に由来する原料でつくられた肥料である。
  4. 有機質肥料の中には魚粉、鶏糞、コンポストなどが含まれる。

【解答】2

選択肢2については、堆肥は有機質肥料と分類されるので誤り。

 

【問9】作物の病気の発生を抑制するための方法で、間違っているものは次のうちどれですか。

  1. 土をよく耕し、完熟腐葉土、堆肥などを混ぜて土壌の排水を改善する。
  2. 葉や茎に泥がつくと病気になりやすいので、泥はね防止のために土壌表面にマルチをかける
  3. 密植状態だと病気が出やすいので、株間を開けたり間引きをして風通しを良くする。
  4. イネの種もみは、40度の湯に5分間つけて消毒をする。

【解答】4

選択肢4については、種もみの消毒について問われているが間違い。正しいくは、「乾いた種もみを60度のお湯に10分間つけ、その後冷たい水で冷やす」である。

 

【問10】害虫の発生を抑制するための説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

  1. においの強いネギやニラは、虫を寄せ付けない効果がある。
  2. センチュウは太陽熱を利用した土壌消毒では防除できない。
  3. 害虫の発生を抑えるためには、畑の周りの除草も重要である。
  4. 風通しや日当たりをよくすることで、害虫の発生を抑えることが可能である。

【解答】2

選択肢2については、害虫の発生を抑制する方法について問われているが誤り。センチュウ類は太陽熱等を利用した土壌消毒で防除できる。

 

「肥料」と「病害虫と防除」の内容については、テキストでは2Pしかない。この2Pの間に4問の出題があるので大変重要な内容であるといえる。聞きなれない言葉も出てくるかもしれないがしっかり内容をおさえたいところである。

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