「栽培分野」
「間引き・土寄せ・施肥」
2016年度の日本農業検定3級の【問19】では間引きについて問われた。【問20】では土寄せ、【問21】では施肥についてそれぞれ問われた。実作業のなかから問われている。ここでは、表題になっている話題が全て問われている。
2016年度本試験問題より
【問19】間引きの説明として、間違っているものは次のうちどれですか。
- 発芽後に良い苗を残して他を取ることを間引きという。
- 草丈が大きく従長したものを間引かずに残す。
- 葉(子葉)の形が不揃いのものを間引く。
- 株間の風通し、日照を確保して病害虫の被害を減らすために行う。
【解答】2
間引きは、発芽後に良い苗を残して他を引き抜くことをいう。草丈が大きく冗長したものも、成長をそろえ一斉に収穫する目的もあるので引き抜く。
【問20】土寄せの説明で、正しいものは次のうちどれですか。
- 土寄せすると植物の根や地下茎の発育が抑制されてしまう。
- 土寄せすることで株が倒れることを防ぐ。
- 株元に土寄せすると通気性や排水性が悪くなる。
【解答】2
土寄せの目的は、「株が倒れるのを防ぐ」、「雑草を取り通気性や排水性を高める」、「根や地下茎の発育の促進」である。
【問21】施肥についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
- 施肥の量には適量があり、多い場合でも少ない場合でも作物の生育を阻害することがある。
- 肥料の特徴と働きを理解したうえで、適切な時期に施肥することが大切である。
- 元肥は種まき後に芽が出そろったところで施す肥料である。
- 追肥は作物の生育状況に応じて施す肥料である。
【解答】3
「元肥」とは、種まきや定植前にまくもの。芽が出そろったところで施す肥料ではない。