「地球規模の環境問題」
「温暖化による異常気象の頻発」
2016年度の日本農業検定1級の【問17】では「キリバス」について問われた。環境問題については日々のニュースからも情報が入るので意識を持って暗記できるようにしたい。
2016年度本試験問題より
【問17】地球温暖化がもたらすいろいろな悪影響のなかで、キリバスのように存亡の危機に立たされている国もある深刻なリスクは、次のうちどれですか。
- 気温上昇、干ばつなどによる食料安全保障が脅かされるリスク
- 極端な気象現象によるインフラ等の機能停止のリスク
- 海面上昇、沿岸での高波被害などによるリスク
- 熱波による、とくに都市住民の死亡や疾病のリスク
【解答】3
太平洋の赤道付近に位置するキリバスでは、海面上昇や大潮、サイクロンなどの気象現象により、国家が存亡の危機に立たされている。よって選択肢3が解答となる。
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
IPCC第5次評価報告では、今後も世界が高い経済成長を持続し大量の化石燃料が消費され続けると想定した場合、2100年には温室効果ガスの濃度が1414ppmに増加し世界平均気温が最大で5度上昇する可能性があると予測している。
→× 2100年には温室効果ガスの濃度が1313ppm増加し、世界平均気温が最大で4.8度上昇すると予測している。
スターン・レビューとは経済的な観点から、気候変動(地球温暖化)対策の可能性のメリット、その方法や時期、目標などについて評論をおこなっており、2006年10月に公表された。
→〇
問題に出題はないが、今後狙われる可能性が高いのが「気候変動による7つの主要なリスク」である。
- 海面上昇、沿岸での高潮被害などによるリスク
- 大都市への洪水による被害のリスク
- 極端な気象現象によるインフラ等の機能停止のリスク
- 熱波による、とくに都市部の脆弱な層の死亡や疾病のリスク
- 気温上昇、干ばつなどによる食料安全保障が脅かされるリスク
- 水資源不足と農業生産減少による農村部の生計および所得損失のリスク
- 沿岸海域における生計に重要な海洋生体系の損失リスク