「地球規模の環境問題」
「オゾン層の破壊」
2016年度の日本農業検定1級の【問18】では「オゾン層の破壊」について問われた。環境問題については日々のニュースからも情報が入るので意識を持って暗記できるようにしたい。今回の問題についてはかなり細かいところまで問われているので要注意。
2016年度本試験問題より
【問18】オゾン層の役割、その破壊と保護についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
- 成層圏にあるオゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収して、地上の動植物の生活を守る重要な役割を果たしている。
- 1970年代末に北極上空でオゾンヒール(オゾン層がうすくなり穴の空いたような状態)が観測され、その後急速に拡大し、2000年には過去最大規模を記録した。
- オゾン層保護に向けた国際的な規制や合意(特定フロン全廃など)の効果によって、近年、大気中のオゾン層破壊物質の総量は減少し始めている。
- オゾン層の保護活動は、数ある環境問題のなかで、世界的な対策や取組みがもっとも効果を挙げている事例のひとつである。
【解答】2
1970年代の終わり頃から、南極上空で南半球の春期(9~10月頃)にオゾンホールが観測され始め、1980年代~90年代半ばにかけて急激に拡大。2000年には過去最大規模(面積3030万k㎡)を記録した。急激に拡大したのは1980年代~90年代半ばにかけてなので選択肢2が誤りで解答となる。
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
先進国は特定フロンの生産を1995年に全廃(途上国は2010年)、代替フロン(HCFC)も2020年に全廃(途上国は2030年)することなど定められた。
→× 特定フロンの生産全廃は先進国で1996年である。
オゾン層を保護する国際的な枠組みとして、1985年にウィーン条約、1987年にはモントリオール協定書が採択された。
→〇
「オゾン層の保護のためのウィーン条約」について日本は1990年の加入した。
→× 1988年に加入。
「オゾン層破壊物質の全廃スケジュール」について日本は1990年の受諾した。
→× 1988年に受諾。
この分野は細かい年代まで押さえておく必要がある。また国際的な動きもあるので日本はどうだったかなどは今後出題される可能性がるので覚えておきたい。