「地球規模の環境問題」
「大気汚染の広がり」
2016年度の日本農業検定1級の【問19】では「大気汚染」について問われた。環境問題については日々のニュースからも情報が入るので意識を持って暗記できるようにしたい。今回の問題も細かいところまで問われているので要注意。
2016年度本試験問題より
【問18】大気汚染物質ついての説明で、正しいものは次のうちどれですか。
- 一般に大気汚染は、人為的発生源(事業活動や自動車など)と自然発生源(火山噴火による火山灰降下など)からの物質によって汚染されることを意味する。
- 硫黄酸化物(SOx)は、主に石油などの燃焼によって発生し、呼吸器病を引き起こすおそれがあるが、酸性雨の原因にはならない。
- 光化学オキシダント(OX)は、燃料の燃焼によって発生した窒素酸化物が赤外線に反応して生成した物質で、大気中に高濃度で漂うと目の痛みや吐き気、頭痛などを引き起こす。
- 浮遊粒子状物質(SPM)は、工場から排出したばいじんやディーゼル車の排出ガスなどが発生源で、きわめえ微小・軽量のため大気中に浮遊し、このうちPM2.5はとくに細かい超微粒子であり、呼吸器に悪影響を与える。
【解答】4
選択肢1は、大気汚染の記述だが一般に大気汚染は「人為的発生源」からの汚染を意味する。選択肢2は、「酸性雨の原因とならない」が誤りで、大気中での化学反応により酸性雨になる。選択肢3は、光化学オキシダントは窒素化合物が「赤外線」に反応して生成した物質ではなく、「紫外線」と反応して生成した物質なので誤り。
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
粒子状物質(PM)のうち、粒子の直径が10㎛以下のものを浮遊粒子状物質(SPM)と呼ぶ。
→〇。
有害大気汚染物質は低濃度でも長期間の曝露により、発がん性などの健康影響が懸念される物質のことで250種の物質が掲げられている。
→× 248種の物質
地球規模の環境問題の分野からは、5題出題されている。重要な分野であるので細かいところまで押さえておきたい。