2016年度 農検1級【問20】



「地球規模の環境問題」

「世界の森林消失」

2016年度の日本農業検定1級の【問20】では「世界の森林の状況」について問われた。環境問題については日々のニュースからも情報が入るので意識を持って暗記できるようにしたい。今回の問題では、森林面積が増加している国も問われている。

 

2016年度本試験問題より

【問20】世界の森林の状況の説明で、正しいものは次のうちどれですか。
  1. 植林によって森林面積が増加している国のトップはインドで、中国やベトナムがそれに次いで増加している。
  2. オーストラリアやアメリカでは、違法伐採が森林減少を助長している。
  3. 地域別に見ててみると、ヨーロッパやアジアでは森林面積がわずかに拡大しているが、南米やアフリカでは減少が著しい。
  4. 森林は、伐採されても、栄養分を含んだ土壌が残るので、破壊からの再生は困難ではない。
【解答】3

選択肢1は、森林面積が増加している国は2010年の国際連合食糧農業機関の「森林資源評価2010」より、中国、アメリカ、インド、ベトナム、トルコの順である。選択肢2は、オーストラリアやアメリカでは違法伐採ではなく干ばつや森林火災が森林減少に拍車をかけている。選択肢4は、森林は伐採されると、栄養分を含んだ土壌の表面が流出したり、直射日光による乾燥などにより土壌が荒廃してしまう。破壊からの再生は非常に困難。

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「2017年度試験対策」

2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。

森林減少面積の大きい国のトップ5は大きい順に、中国、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、インドである。
→× ブラジル、オーストラリア、インドネシア、ナイジェリア、タンザニア

森林破壊の影響としては、木材資源、食糧、農産物の減少による地域住民の生活基盤が喪失される。
→〇 

地球規模の環境問題の分野からは、5題出題されている。重要な分野であるので細かいところまで押さえておきたい。
森林破壊の影響としては上記以外にも記載があり次のものが挙げられる。
1、木材資源、食糧、農産物の減少による地域住民の生活基盤が喪失される
2、土壌の流出、洪水・土砂災害などの発生
3、熱帯林などの野生生物種の絶滅による生物多様性の減少
4、二酸化炭素(CO2)などの排出による地球温暖化をはじめとした気候変動の促進



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