「農業環境と保全と整備」
「広がる鳥獣被害の実態と対策」
2016年度の日本農業検定1級の【問23】では「鳥獣害の実態と対策」について問われた。被害のほとんどは、「1位:シカ」「2位:イノシシ」「3位:サル」で2008年から被害額順位は同じなので順番をおさえておきたい。(農林水産省「鳥獣被害の現状と対策」)
2016年度本試験問題より
【問23】鳥獣害の実態と対策についての説明で、正しいものは次のうちどれですか。
- 野生鳥獣による農作物被害額は、2000年以降、年間400憶円前後で推移している。
- 獣類による被害では、シカ、イノシシ、サルによるものが大きく、合わせて7割の被害額になる。
- 2012年には、環境省と農林水産省が共同で、「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」をとりまとめ、「シカ・イノシシの個体数を2033年までに半減」することを捕獲目標に掲げた。
- 鳥獣被害が認められる全市町村(約1500)のうち、被害防止計画を作成しているのは、まだ5割にとどまっている。
【解答】2
選択肢1については、年間400憶円前後ではなく年間200憶円なので誤り。選択肢3については、2012年の「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」で掲げた目標は2023年までなので誤り。選択肢4については、被害防止計画を策定している全市町村は9割にもなっており、5割と書いてあるので誤り。
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「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
2000年以降しか、イノシシ、サルによる被害総額は全県で2000万円を上回っている。
→× ほぼ全県で1000万円を上回っている。
2015年には「改正鳥獣法」が施行され、集中的かつ広域的に管理を図る必要がある鳥獣を国が「指定管理鳥獣」として指定した。
→〇
鳥獣被害の実態については細かい数字まで問われているのでしっかり押さえておかないと難しい問題といえそうだ。