2016年度 農検1級【問24】



「農業環境と保全と整備」

「農業の温暖化適応戦略」

2016年度の日本農業検定1級の【問24】では「農業の温暖化適応戦略」について問われた。内容が細かく、コメ、果物、野菜、畜産、病害虫、雑草、感染症、それぞれの温暖化の懸念と対策について押さえておかないと正解できないような問題となっている。

 

2016年度本試験問題より

【問24】農業の温暖化適応戦略の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
  1. コメは、高温による品質低下や収量減少などが現れており、高温に強い新品種の開発や利用が進められている。
  2. 果物では、愛媛県で南欧原産のブラッドオレンジを導入するなど、温暖化を逆手にとった収益向上策に取り組んでいる。
  3. 野菜では、温暖化により収穫期が早まり、生育障害が減少するなど、温暖化が収量・品質にプラスに働く対策がとられている。
  4. 畜産では、温暖化で家畜の成長に障害を起こす懸念があり、畜舎内の暑熱対策が推進されている。
【解答】3

選択肢3については、野菜では収穫期が早まり、生育障害も増加が温暖化の懸念である。対策として高温に適応する品種の開発であり、生育障害が減少しないので誤り。



「2017年度試験対策」

2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。

温暖化により、果物では栽培産地が南下しており、生育障害がみられるようになった。
→× 栽培産地は北上している。

日本では2015年に、温暖化の被害の最小化をめざす国家戦略「適応計画」案を政府がまとめた。
→〇 



病害虫・雑草・感染症についても一応押さえておこう。寄生、捕食性の害虫の増加。イネの病害の増加、雑草の北上。



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