「日本人と食の実態」
「膨大な食品ロス(食品廃棄物)」
2016年度の日本農業検定1級の【問27】では「食品廃棄物」について問われた。公式テキストでは、本文ではなく表からの出題となっているので詳細までテキストを読み込んでおく必要がある。
2016年度本試験問題より
【問27】食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
- 日本の食品ロスは500万t~800万tといわれ、2011年の世界全体の食料援助量約400万tより多い。
- 食品メーカー、卸、小売店における食品ロスは、主に定番カット食品、期限切れ食品、返品、規格外品などが原因である。
- レストランや宿泊施設における食品ロスは、主に食材の過剰仕入れや保管中の食材の腐敗などが原因である。
- 家庭での食品ロスは、主に皮や脂身などの過剰除去、つくりすぎ、保管したまま期限切れとなった食品などが主な原因である。
【解答】3
選択肢3は、レストランや宿泊施設での食品ロスの記述であるが、レストランや宿泊施設における食品ロスは、食べ残しや仕込みすぎなどが原因で、食材の過剰仕入れや保管中の食材の腐敗などではない。
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
食品ロス対策として「食品リサイクル法」を制定し、食品の売れ残りや食べ残し、食品の製造過程で発生する食品廃棄物の発生抑制と減量化を図っている。
→〇
食品流通業界の商習慣である2分の1ルールから3分の1ルールに見直し、約4万tの食品が廃棄を免れることができた。
→× 3分の1ルールから2分の1ルールに見直しを行った。
食品ロス削減への取り組みについても、あわせて勉強しておきましょう。