「食品の安全・安心」
「食品流通改革と生産履歴追跡」
2016年度の日本農業検定1級の【問32】では「食品流通改革」について問われた。なかなか聞きなれない内容なのでしっかり教科書をおさえておきたい。
2016年度本試験問題より
【問32】農産物を消費者に早く新鮮に届ける技術の説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
- 真空予冷とは、収穫した野菜を真空庫の中で減圧することで鮮度と栄養分を維持する技術である。
- 低音貯蔵とは、収穫後に低温で管理された倉庫内に保管し鮮度と栄養分を維持する技術である。
- トレーサビリティとは、野菜の鮮度と栄養分を維持できていることを保証するシステムのことである。
- コールドチェーンは、冷やした野菜をそのまま保冷庫で運び、販売まで一貫して低温状態に保ち鮮度を維持する技術である。
【解答】3
選択肢3のトレーサビリティとは、食品や加工食品などの産地や原料、生産過程などの流通履歴を確認できる仕組みのことであるので誤り。
「2017年度試験対策」
2017年度の試験については2回目となります。実際のところどこまで試験問題が変更になるのか見当もつきませんが、それなりの対策が必要かと思われます。
トレーサビリティ法については、日本は2004年にBSE問題によって牛肉トレーサビリティ法が施行され、牛肉へのトレーサビリティが義務化された。
→〇
農産物の場合、JASマークを登録認定機関が申請するのは総務省である。
→× 農林水産大臣に申請し、登録を受ける
間違いの選択肢で使用されてGIマークの出題もあるかもしれないのでおさえておきましょう。